ロシアがウクライナへ軍隊を送ることを決めたというニュースが出た2月22日。「ミヤネ屋」では、
「派遣」
という言葉を使いましたが、
「派兵」
なのではないか?と気になりました。
この日の夕刊各紙の見出しは、
「朝日新聞」だけ「派遣」
「読売・毎日・産経・日経」の各紙は「派兵」
でした。ただ、本文を見るとバラバラで、
【見出し】 【本文】
(読売)派兵 部隊の派兵
(朝日)派遣 ロシア軍の部隊を両地域に派遣
(毎日)派兵 軍の部隊を派遣
(産経)派兵 軍を派遣
(日経)派兵 ロシア軍を派遣
でした。つまり、
「軍隊(部隊)の派遣」=「派兵」
なので、
「文字数によって使い分けている」
ということなのでしょうかね?
ちなみに、今から19年前(!)の日本時間「2003年4月5日」に、米英軍が、
「イラクのバグダッド市街に攻め入った際」
の各紙夕刊の見出しの文字は、
(読売)バグダッド進攻
(朝日)バグダッド侵攻
(毎日)首都に侵攻
(産経)バグダッド市内進攻
(日経)バグダッド進攻
でした。「平成ことば事情1127侵攻と進攻」で書いていました。
「どちらの立場に立って書いたか」
によって、
「侵攻」「進攻」
が変わってくるのですね。
しかし今回は、そういう違いは見られないようです。その証拠に、2月25日の朝刊各紙は全紙、
「侵攻」
でした。
(2022、2、25)


