北京オリンピックも終盤。残念ながら連覇がならず「銀メダル」に終わった日本の「女子団体パシュート」の、最後のコーナーで高木菜那選手が転倒するまでの様子を指して、ある解説者が、
「隊列は、一糸乱れていませんでした。」
と言っていたのが、ちょっと気になりました。
言いたいことは分かりますが、この言葉を使うときは、
「一糸乱れぬ隊列」
とか、
「一糸乱れずに隊列を組んでいた」
のようになるのではないでしょうか?
というのは、「乱れる」という動詞は「古語」で、終止形は、
「乱る」
なのではないか?と思ったのです。これを活用をさせると、
「乱れ(ず)・乱れ・乱る・乱る(とき)・乱れば・乱れよ」
かな???これは自信がないけど。
つまり言いたいことは「否定形」にするには、
「乱れぬ」「乱れず」
しか似合わないと。「乱れない」ではないと思うのですが、いかがでしょうか?
以前、「一糸乱れぬ演技」と言おうとして間違って、
「一糸まとわぬ演技」
と言ってしまったアナウンサーがいたとか、いなかったとか。
それに比べれば「些細な間違い(?)」のように思いますけどね。
「一糸まとわぬ演技」と言ってしまったアナウンサーは、
「不幸のずんどこ」
でしょうね。
あ、「どん底」か。
(2022、2、16)


