8346「一糸乱れていない」

2022 . 2 . 16

8346

 

 

北京オリンピックも終盤。残念ながら連覇がならず「銀メダル」に終わった日本の「女子団体パシュート」の、最後のコーナーで高木菜那選手が転倒するまでの様子を指して、ある解説者が、

「隊列は、一糸乱れていませんでした。」

と言っていたのが、ちょっと気になりました。

言いたいことは分かりますが、この言葉を使うときは、

「一糸乱れぬ隊列」

とか、

「一糸乱れずに隊列を組んでいた」

のようになるのではないでしょうか?

というのは、「乱れる」という動詞は「古語」で、終止形は、

「乱る」

なのではないか?と思ったのです。これを活用をさせると、

「乱れ(ず)・乱れ・乱る・乱る(とき)・乱れば・乱れよ」

かな???これは自信がないけど。

つまり言いたいことは「否定形」にするには、

「乱れぬ」「乱れず」

しか似合わないと。「乱れない」ではないと思うのですが、いかがでしょうか?

以前、「一糸乱れぬ演技」と言おうとして間違って、

「一糸まとわぬ演技」

と言ってしまったアナウンサーがいたとか、いなかったとか。

それに比べれば「些細な間違い(?)」のように思いますけどね。

「一糸まとわぬ演技」と言ってしまったアナウンサーは、

「不幸のずんどこ」

でしょうね。

あ、「どん底」か。

 

(2022、2、16)