8299「『藁にも』と『藁をも』」

2022 . 1 . 11

8299

 

 

「藁(わら)」

という物(言葉)を使った、よく似た意味の2つの成句、

「藁にもすがる」

「藁をもつかむ」

というものがありますね。これを間違って混同して、

「藁をもすがる」

というケースがありますね。逆の、

「藁にもつかむ」

は、あまり見かけません。間違いは間違いとして、この正しい2つの成句の意味と形の違いについて考えてみました。

まず「動詞」の違いから、「それぞれの動詞が前に置く助詞」を考えると、

「つかむ」→を=「~をつかむ」

「すがる」→に=「~にすがる」

となります。

この違いは「助詞」の「に」と「を」です。それが示す意味合いは、

「に」=方向

「を」=目的

ですね。

「も」は「追加」「強調」でしょう。

一応、分析してみました。

 

(2021、1、11)