2021年9月9日「日経新聞・夕刊」で、
「競泳と野球 二刀流に挑戦」
という見出しで、東京・日大豊山高校1年の光永翔音君を紹介しています。
2022年1月4日の「日経新聞・夕刊」でも、
「競輪と二刀流 台風の目に」
という見出しが。2018年の平昌冬季五輪のフリースタイルスキー・モーグル男子で「銅メダル」を獲得した原大智選手(24)が、ワールドカップで自己最高の2位に入って、北京冬季五輪の派遣基準をクリアしたという記事です。
2019年に競輪学校に入り、2020年5月に競輪デビュー。その年の冬からモーグルに復帰して、
「両立生活が始まった。」
ブランクの影響も埋めて余りあるほど、競輪への挑戦で得たものは大きいとのことで、
「『全く別のスポーツをやっている感じ』というとびきりの二刀流をひっさげ、北京でも再び台風の目になるか」
と、西堀卓司記者は期待を寄せています。
一方、2022年1月21日の「産経新聞・夕刊」では、
「高校野球と絵筆 二刀流」
という見出しで、島根・開星高校野球部監督で、元・美術家教師だった、野々村直通さん(70)を紹介しています。野球部監督は、辞任・復帰・定年勇退後に一昨年、乞われて監督に復帰。松江市内のギャラリーで似顔絵の絵筆も取っているのだそうです。つまり、
「2つの異なる種類のことをやる」
場合を指して、
「二刀流」
という表現が使われるのでしょうね。もちろんこれは、メジャーリーグで、
「ピッチャーとバッター」
両方をやって大活躍している、
「大谷翔平選手」
の影響でしょう。間違いない!
以前ならこれは、
「二足のわらじ」
と表現していたはずです。でも本来の「二足のわらじ」は、
「ばくち打ちと岡っ引き」
のように、
「相反する2つの職業をやっている場合」
を指していたから、
「単に2つのことをやっているのを指して使うのは、間違い」
とも言われました。
そこへ、大谷翔平選手の登場で、
「これだ!」
となったのでしょうね・
ちなみにこの野々村直通さんの記事の「見出し」は「二刀流」なのですが、「リード部分」では、
「二足のわらじ生活に迫った。」
と、藤原由梨記者は書いていました。
そして去年12月17日に出た「三省堂国語辞典・第八版」で「二刀流」を引くと、その用例(作例)に、
「二刀流の創始者 宮本武蔵」
とともに、
「投手でも打者でも活躍する二刀流」
と、名前こそ書いていませんが、明らかに「大谷翔平選手」のことを意識した例が記されていました!


