大学のグリークラブの後輩に、「ロシア正教の司祭」のМ君がいます。そのМ君がSNSで書いていた中に、
「司牧する」
という言葉が出て来ました。
「しぼく」?
初めて見た言葉です。「牧師」ではありません。
信者を「迷える子羊」としてその牧童が「司祭」で、迷える子羊を導くことを「司牧」というのでしょうか?
『広辞苑』を引いてみたら、こう載っていました。
*「しぼく(司牧)」=(1)地方長官の異称。牧民官。(2)カトリック教会・聖公会で、司祭が信者を霊的に導くこと。
この2番目の意味ですね。
そして、そこには「→」があって、
「牧会」を見よ
となっていたので、見てみました。
*「ぼっかい(牧会)」=プロテスタント教会で、牧師が信者の魂の配慮をし信仰と生活を導くこと。
つまり、カトリックとプロテスタントで訳語(元の英語もたぶん)は違うけれども、
「司牧(カトリック)」
「牧会(プロテスタント)」
で、同じような意味を指しているようですね。また勉強になりました。
(2022、1、26)


