8271「『しこたま』の語源は?」

2021 . 12 . 1

8271

 

 

「いやあー、きのうは、しこたま飲んじゃってさあ」

というような場合の、

「しこたま」

という言葉、ちょっと変わった響きがあります。大体、使われるシーンは、

「大酒を飲む」「金を儲ける」

ぐらいじゃないですかね?あんまり「良いイメージ」はなくて、

「~しすぎる(過度に~する)」

時に使われる気がします。

この「しこたま」の語源は何でしょうか?気になりました。

恐らく、語構成は、

「しこ+たま」

なのではないか?とすると、

「しこ」=しっかり

「たま」=たんまり」

ではないのか?と推測したのですが、どうでしょうか?

「しこたま」考えたのですが、そのぐらいしか出て来ません。

「にこたま」

は、「二子玉川」の略称ですが。「にこたま」で「しこたま」飲んだこともありません。

辞書を引くと、『精選版日本国語大辞典』に「補注」として書かれていました。

「語源については未詳だが、どっさりためる意の上方語、マ行下二段活用の動詞シコタメルの連用形シコタメが、江戸語で母音交替してシコタマになったものか。」

と記されていました。「2語」の複合語ではなく、「1語」の変化なのでしょうかね?

 

(2021、12、1)