静岡県焼津市の漁業協同組合の職員が、水産加工会社の社長と共謀して「冷凍カツオ」約4、4トンを盗んだという事件が発覚しました。11月18日の「ミヤネ屋」では、焼津漁港から中継して事件の概要をお伝えしました。
ところでこの「冷凍のカツオ」の呼び方ですが、
「冷凍カツオ」
と「濁らない」のか、
「冷凍ガツオ」
と「濁る」か?どちらなのでしょうか?
中継した西山リポーターは、
「冷凍ガツオ」
と「濁って」いましたが、VTRの原稿を読むナレーターさんは、
「冷凍カツオ」
と「濁りません」でした。私は「濁らない」派なので、テロップとも濁らないで、
「冷凍カツオ」
としました。
そこで、『逆引き広辞苑』で「〇〇ガツオ」と「濁る」ものを調べたら、
「追いがつお」「かきがつお」「くずがつお」「そうだがつお」「のてんがつお」「はつがつお」「はながつお」「まながつお」「もどりがつお」
と「9つ」も載っていました。「冷凍がつお」はなかったけど、あっても不思議ではないのか?
この言葉をよく使う「焼津の人たち」は、もしかしたら、濁って「冷凍ガツオ」と言うのかも?と思いました。
そこで思い出したのが「焼津市出身」のHアナウンサーです。早速、聞いてみました。すると、
「私見となりますが、地元の大勢は『冷凍ガツオ』(鼻濁音)だと思います。これまで濁らない『冷凍カツオ』はほとんど聞いたことがありませんし、私も使ったことはありません。
挙げていただいている『おいがつお』『はつがつお』などの例から、鼻濁音接続が自然だと思います。ただし、表記では濁点が省かれた『冷凍カツオ』が卸売店頭などで見られます。取引される商品が『カツオ』であることを一目で示すという意味では、濁点なしのほうが優れているからだろうと推察しています。また、素材イメージとしては『生』に比べて劣るものになるため、一般小売店では特に『冷凍~』と称して、得ることはないと思いますが『カツオ(冷凍)』などとしているところはあったかも・・・。ニュースなどでは、『冷凍されたカツオが次々と水揚げされ…』などの表現が使われていると認識しています。ちなみに、焼津で水揚げされるカツオのほとんどは『冷凍モノ』です。」
という大変詳しい答えが返って来ました。さすが、地元!カツオ育ち!
そうか、地元では濁って発音するのか。
フェイスブックで友人に聞いてみましたが、その際も「濁る・濁らない」が「半々」でした。こういうのって難しいですね。


