8243「アンガーとアンカー」

2021 . 11 . 9

8243

 

先日、合唱の練習の時に指揮者のFさんから、歌詞の歌い方について、

「『ひかり(光)』の『ひ』を、もっとしっかり言わないと『いかり(怒り)』に聞こえるよ」と注意を受けました。

「それだと、フランス語みたいですよね『H』を発音しないから」

と混ぜ返したら話がそれて、Fさんが、

「『怒り』と『碇』は、日本語では同じアクセントだよな?」

と質問されました。

「えーっと『怒り』は『イ/カリ\ガ』と助詞の前で下がるので『尾高アクセント』。一方『碇』は『イ/カリガ』と助詞の前で下がらないので『平板アクセント』で、アクセントは違います。『怒り』『碇』という単語だけを見ると『イ/カリ』で同じアクセントですけど、助詞が付くと変わりますね。」

と答えたところ、

「なるほど。『怒り』は『アンガー』で、『碇』は『アンカー』か。英語でも似てるんだな。」

と言われました。

なるほど!それは全く気付きませんでした。うまい!

 

(2021、11、9)