フェイスブックで、
「布団を着る」
と書いたら、香川出身で現在、東京で生活している先輩から、
「『布団を着る』って、関東では言わないけど、関西方言かな?」
と言われて、
「え?そうなの?」
とビックリしました。「気付かれない方言」なのかな?
標準語(共通語)では「(かけ)布団」は、
「かける」
しかないのでしょうか?(もちろん「敷き布団」は「敷く」ですが、関西人は「引く」と言いますな。)
ネット検索してみたら、この話題、もう15年前に出ていました。
2006年2月8日の読売新聞の「発言小町」で、
『「布団を着る」は標準語、方言?』
というまさに「そのものズバリ」です。
東京出身のこの発言者(トピ主さん)は「布団を着る」は初めて聞いたそうですが、いろいろ調べて、
「東北、関西、九州では使うらしい」
というところまで突き止めています。そしてこの発言に反応して、
「福島県、愛知県、石川県、山口県、佐賀県、長野県、徳島県、富山県、京都府」
の方も「布団を着る」と言うと。京都府の人は、「かけ布団」ではなく
「着布団」
と言うと。あ、私も言います!「着布団」。「かけ布団」も言うけど。
また「俳句」でも「布団を着る」は使われているとして、
「布団着て 寝たる姿や 東山」(服部嵐雪)
を多くの方が挙げてらっしゃいます。だから、
「方言ではない」
のではないかという意見も。また、
「かい巻き布団」
の場合は、袖があって「綿入り丹前」のような感じで「服」のイメージがあるので、
「着る」
でも違和感がないという意見も。
東京都、神奈川県、千葉県の人は「言わない」そうです。
うーむ。「古語」ということなのかな?「古語」でも「現在でも使われている」なら「古語とは言えない」し・・・どうなんでしょうね?
(2021、10、28)


