8220「公国」

2021 . 10 . 20

8220

 

 

「ミヤネ屋」の視聴者の方は、さすがよく見てらっしゃいます!

きょう(10月19日)、視聴者の方からご指摘がありました。

「『モナコ公国』なのに、ナレーターが『王妃』と読んでいたが『公妃』ではないのか?」

と。確認したところ、原稿が「王妃」になって間違っていました。視聴者のご指摘通りです。すみません、チェックミスでした。「公国」なので正しくは、

「公妃」

です。「王妃」ではありません。

ただ、「公妃」というのは聞き慣れないので、実はほかは全部、

「妃」

にしていたのです。ただ、サイドスーパーは当日のデスクが、

「公妃」

で発注していたので「公妃」と出ていました。「間違ってはいない」ので、そのままにしました。きのう、この辺りの話を、担当のディレクターとして、スタッフにもメールもしたので、全体に伝わっていると思いましたが、伝わっていませんでした…。

つまり、こういうことです。( )内は本来の呼称。

【日本】   【王国(英国など)】  【モナコ公国】

天皇・皇后  王【女王】・王妃     公・(公妃→)妃

皇室・皇族  王室・王族      (公室・公族→)王室・王族

皇太子   (王太子→)皇太子   (公太子→)皇太子

皇子・皇女  王子・王女      (公子・公女→)王子・王女

 

「公国」はめったに出て来ないけど「王国」はよく出て来る。

本来、「次に国王(女王)になる王子・王女」は、

「王太子」

ですが、聞き慣れないためか新聞も放送も(特に英国に関しては)「王太子」は使わず、日本の皇室と同じように、

「皇太子」

にしています。(例:英国のチャールズ皇太子)

だから「公国」もそれに従って、「公太子」は「皇太子」とするのが妥当であろうと。

次に「王子・王女」に関しても「公国」だから、

「公子・公女」

が正しいです。

「小公子」「小公女」

なんて、子どもの頃に読んだ覚えがありませんか?あれです。

でも、やはり聞き慣れないので、これも「英国」の場合を見習って、

「王子・王女」

としたほうが、わかりやすいだろうということで、きのう「ミヤネ屋」では決めたのです。

ちなみに、「王」の下の「爵位」には5段階ありまして、上から順に、

「公爵」→「侯爵」→「伯爵」→「子爵」→「男爵」

で、これを覚えるのに、

「公(こう)侯(こう)伯(はく)子(し)男(だん)」

であると、小学生の頃に親から聞きました。結構覚えているものだな。

なお、外務省のHPでは、「モナコ公国」は、

「皇太子」「公子」「公女」

を使っていました。

 

(2021、10、20)