8205「ノイローゼ2」

2021 . 10 . 14

8205

 

 

令和ことば事情7203「ノイローゼ」の続きです。

7月17日のFM大阪、リリー・フランキーの「スナックラジオ」で、TikTokでのリスナーからの投稿に関して、リリーさんが、

「ノイローゼ気味のイケメン」

と話していました。

うーん、どうなんだろうな、この使い方は?

昔は何の問題もなかったし、今も「多少悩んでいる状態に」使っても、そんなには問題にならないとは思うけど。もちろん、重篤な精神疾患までも「ノイローゼ」とするのは誤用ですけどね。

精神科医の春日武彦氏の著書『あなたの隣の精神疾患』によると、現在は医学的に「精神障害」を指して「ノイローゼ」と使用する場合は問題ないが、誤用されている意味に受け取られる恐れもあるので、注意が必要だとのことでした。

(2021、10、14)

 

(追記)

『明治・対象・昭和の新語・流行語辞典』(米川明彦編、三省堂)を見ていたら、

「ノイローゼの一般での使用は、1955年から」

という記述を見つけました。「昭和30年」、戦後の話だったのか!

(2021、10、18)