久々に武田砂鉄さんの本。改めて読むと理屈っぽいな、この人。わかってたけど。
今回は女性編集者Kさんから「これって、おかしいと思いません?」という文が届いて、それについて考察したり取材したりというパターン。
テーマは「マチズモ」。「町」は関係ありません「マッチョ」の「マチ」、「男性主義」とでも言うんでしょうか。世の中は「男性を基準にできていて、女性から見るとおかしい」ということについて書いている。昔なら「ウーマンリブ」とか「フェミニズム」とか呼ばれた視点ですね。
町の仕組みや電車の中、結婚披露宴など12章までの中で私が気になったのは、「それでも立って尿をするのか(4章)」、「甲子園に連れてって(8章)」「体育会という抑圧(9章)」など。「確かにそうなんだよな」と思うところと、「うーん、でもー」というところの両方がありましたが、考えさせられる一冊ではありました。
(2021、9、20読了)


