『マチズムを削り取れ』(武田砂鉄、集英社:2021、7、10)

2021 . 9 . 25

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久々に武田砂鉄さんの本。改めて読むと理屈っぽいな、この人。わかってたけど。

今回は女性編集者Kさんから「これって、おかしいと思いません?」という文が届いて、それについて考察したり取材したりというパターン。

テーマは「マチズモ」。「町」は関係ありません「マッチョ」の「マチ」、「男性主義」とでも言うんでしょうか。世の中は「男性を基準にできていて、女性から見るとおかしい」ということについて書いている。昔なら「ウーマンリブ」とか「フェミニズム」とか呼ばれた視点ですね。

町の仕組みや電車の中、結婚披露宴など12章までの中で私が気になったのは、「それでも立って尿をするのか(4章)」、「甲子園に連れてって(8章)」「体育会という抑圧(9章)」など。「確かにそうなんだよな」と思うところと、「うーん、でもー」というところの両方がありましたが、考えさせられる一冊ではありました。

 

 

(2021、9、20読了)