沖縄の果実で、
「シークワーサー」
という、ちょっと酸味のきいた爽やかなフルーツがあるのをご存じでしょう。昔は、
「ヒラミレモン」
とも呼んでいましたね。大体「ジュース」で飲むことが多いと思いますが、このフルーツの名前の表記で、よく
「シークヮーサー」
というのを目にします。「ヮ」が「小さい」のです。どちらの表記が正しいのでしょうか?
でも、そもそも
「小さいヮ」
ってあるのでしょうか?
『三省堂国語辞典』を引くと、見出しは「シークワーサー」と「大きいワ」でしたが、語義説明の中には、
「シークヮーサー」「シークァーサー」シークワーシャー」
が載っていました。『明鏡国語辞典』は、見出しが、何と「平仮名」で、
「しいくわあさあ」
で、語義の中に、
「シークワーサー」「シークァーサー」
がありましたが「小さいヮ」はありませんでした。
『広辞苑』は「シクヮーサー」が「空見出し」で、「本見出し」は、
「シーカーシャー」
でした。その語義の中には、
「シークヮーサー」
がありました。『新明解国語辞典』も、見出しは『明鏡』と同じく「平仮名」で、
「しいくわあさあ」
で、【表記】の欄に、
「シークワーサー」「シークヮーサー」とも書く
とありました。そうすると、
「『小さいヮ』は『あり』」
なのか。
(2021、8、5)



(追記)
なんと、気付かずに、
「シークァーサー」
表記のチューハイを飲んでしまいました!
「南国チューハイ~アセロラとシークァーサー」
アサヒビールから出ていました。
おいしかったです。
(2021、8、13)