8166「シークワーサーかシークヮーサーか」

2021 . 8 . 5

8166

 

 

沖縄の果実で、

「シークワーサー」

という、ちょっと酸味のきいた爽やかなフルーツがあるのをご存じでしょう。昔は、

「ヒラミレモン」

とも呼んでいましたね。大体「ジュース」で飲むことが多いと思いますが、このフルーツの名前の表記で、よく

「シークヮーサー」

というのを目にします。「ヮ」が「小さい」のです。どちらの表記が正しいのでしょうか?

でも、そもそも

「小さいヮ」

ってあるのでしょうか?

『三省堂国語辞典』を引くと、見出しは「シークワーサー」と「大きいワ」でしたが、語義説明の中には、

シークヮーサー」「シークァーサー」シークワーシャー」

が載っていました。『明鏡国語辞典』は、見出しが、何と「平仮名」で、

「しいくわあさあ」

で、語義の中に、

「シークワーサー」「シークァーサー」

がありましたが「小さいヮ」はありませんでした。

『広辞苑』は「シクヮーサー」が「空見出し」で、「本見出し」は、

「シーカーシャー」

でした。その語義の中には、

「シークヮーサー」

がありました。『新明解国語辞典』も、見出しは『明鏡』と同じく「平仮名」で、

「しいくわあさあ」

で、【表記】の欄に、

「シークワーサー」「シークヮーサー」とも書く

とありました。そうすると、

「『小さいヮ』は『あり』」

なのか。

 

(2021、8、5)

(追記)

なんと、気付かずに、

「シークァーサー」

表記のチューハイを飲んでしまいました!

 

「南国チューハイ~アセロラとシークァーサー」

アサヒビールから出ていました。

おいしかったです。

(2021、8、13)