7月12日の「ミヤネ屋」で、気象予報士の蓬莱大介さんが、
「千葉の牛久(うしく)で」
と言ったので、
「牛久市は茨城県だ」
と思って、スタジオサブコントロールルームに連絡しましたが、何と蓬莱さんが言っていた「牛久」は、
「千葉県市原市の牛久」
でした。間違ってはいなかった。
市原市の牛久には「アメダス観測ポイント」があるようで「気象関係者」にとっては、
「牛久=千葉」
なのかもしれませんね。
でも、普通「牛久」と言うと「牛久沼」の、
「茨城県牛久市」
を思い浮かべるのではないでしょうか。ですからこの場合は、
「千葉県市原市の牛久」
と言ったほうがよかったでしょうね。
調べたら、なんとこの他に、
「栃木市大原町牛久」
という「栃木県」にも「牛久」があるそうです!ややこしい!!
更に調べてみたら、「茨城県」の、「牛久沼」(実際の所在地は「竜ケ崎市」)で有名な「牛久市」には「体高120m」の、
「牛久大仏」
がありますが、「千葉県市原市の牛久」の近くには、
「奈良の大仏」
があるのだそうです。これは市原市の「奈良」という所にある「大仏」ですが、「茨城・牛久の大仏」よりはだいぶ控えめで、「体高1m」だそうです。
また、「牛久(うしく)」の地名の由来は、いくつか説があって、
「近所のお寺の怠け者の小僧が牛になってしまい、沼に身を投げたところから『牛食う沼』→『牛久(うしく)沼』になった」
とか、
「『潮来(うしおく)』がなまって『うしく』になった」
という説もあるそうです。あれ?「潮来」と書く地名が、茨城県には他になかったか?
そう、
「潮来(いたこ)」
ですよね!橋幸夫さんの「潮来笠」で有名な。でも「潮」を「いた」と読むよりは「うし」と読むほうが自然ですよね。あとは漢字が変わって「牛」になったほうが。
そのほか、
「『鵜宿(うしゅく)』『卯宿(うしゅく)』がなまって『うしく』になった」
という説もあるそうです。
それにしても、関東にばかり「牛久」という地名があるのも不思議ですね。関東は、
「牛食う」
よりも、
「豚食う」
文化だと思うのですが。
また、男声合唱をやっている人は、草野心平作詞・多田武彦作曲の『富士山』の中に、
「牛久の果ての」
という歌詞が出て来るのをご存じですよね。私も大学時代にこの詩で、
「牛久」
という地名を初めて知りました。


