令和ことば事情7539「ウグイス嬢」の続きです。
「女性の職業」に関して俗に使われる、
「エレベーター嬢」「案内嬢」「受付嬢」「ウグイス嬢」
といった、
「〇〇嬢」
は、放送のニュースでは、原則使用しません。
とはいえ、そんな中で唯一、例外的に定着して使われているのが、
「ウグイス嬢」
でする。「ウグイス嬢」には、
(1)野球場で場内アナウンスを担当する女性。
(2)選挙カーに乗って候補者の宣伝をマイクで行う女性。
の主に「2種類」あります。
公職選挙法違反容疑で逮捕・起訴された、
「河井克行元・法相と河井案里元・参議院議員夫婦」
に関するニュースでは、
「『ウグイス嬢』の日当に関する内容」
がさんざん出てきて、各社「ウグイス嬢」と使っていました。
「毎日新聞」校閲部がツイッター上で連載している「毎日ことば」(2020年7月24日)では、この言葉を取り上げて読者にアンケートを取ったところ、
「いい感じがしないので避けたい」=36.7%
「あまりよくないが許容できる」 =36、0%
「問題ない」 =27.3%
だったそうです。このコラムでは「『ウグイス嬢』という言葉が根強く使われる理由」として、
「伝わりやすく、それほど不快ではない」
ことを挙げていました。
また、選挙運動で「ウグイス嬢」と同様の仕事をする「男性」のことを、
「カラス」
と呼ぶことも紹介していますが、「ウグイス嬢」ほどは、浸透していないそうです。私も知りませんでした。
また「野球場での選手紹介などをする男性」は、
「DJ」
と呼ばれています。
(2021、7、16)


