8150「ウグイス嬢2」

2021 . 7 . 16

8150

 

令和ことば事情7539「ウグイス嬢」の続きです。

「女性の職業」に関して俗に使われる、

「エレベーター嬢」「案内嬢」「受付嬢」「ウグイス嬢」

といった、

「〇〇嬢」

は、放送のニュースでは、原則使用しません。

とはいえ、そんな中で唯一、例外的に定着して使われているのが、

「ウグイス嬢」

でする。「ウグイス嬢」には、

(1)野球場で場内アナウンスを担当する女性。

(2)選挙カーに乗って候補者の宣伝をマイクで行う女性。

の主に「2種類」あります。

公職選挙法違反容疑で逮捕・起訴された、

「河井克行元・法相と河井案里元・参議院議員夫婦」

に関するニュースでは、

「『ウグイス嬢』の日当に関する内容」

がさんざん出てきて、各社「ウグイス嬢」と使っていました。

「毎日新聞」校閲部がツイッター上で連載している「毎日ことば」2020724日)では、この言葉を取り上げて読者にアンケートを取ったところ、

「いい感じがしないので避けたい」=36.7%

「あまりよくないが許容できる」 =36、0%

「問題ない」          =27.3%

だったそうです。このコラムでは「『ウグイス嬢』という言葉が根強く使われる理由」として、

「伝わりやすく、それほど不快ではない」

ことを挙げていました。

また、選挙運動で「ウグイス嬢」と同様の仕事をする「男性」のことを、

「カラス」

と呼ぶことも紹介していますが、「ウグイス嬢」ほどは、浸透していないそうです。私も知りませんでした。

また「野球場での選手紹介などをする男性」は、

「DJ」

と呼ばれています。

 

(2021、7、16)