7月14日の「ミヤネ屋」で、藤井聡太二冠の「王位戦」防衛戦の第2局の様子をお伝えしました。その放送前に、ナレーター中矢さんから質問を受けました。それは、
「手駒の飛車を1日目に打って出た」
という原稿の文章はおかしくないか?ということでした。
なんとなく、おかしいですね。
たぶんこれは、
「手駒を打つ」
というのと、
「(作戦に)打って出る」
というの意味の「打つ」を、
「1つにまとめてしまっている」
ところに違和感があるのでしょう。担当のディレクターとも話して、
「手駒の飛車を、1日目に打つという手に出た」
に直しました。
なお、「将棋」は原則、
「指す」
で、「囲碁」が、
「打つ」
ですが、相手の駒を取って持っている「手駒」を盤上に出すときのみ、「将棋」でも、
「打つ」
と言います。その他、駒別の表現としては、
「金」は「引く」
「桂馬」が(を)「跳ねる」(=桂馬が進むこと)
などもありますね。
(2021、7、16)


