静岡・熱海市の土石流事故に関連して、7月6日の日本テレビ「スッキリ」にリモート出演していた愛知工業大学の先生が、
「流水」
を、
「リュ\ースイ」
と「頭高アクセント」で話しているのが耳に止まりました。普通は、
「リュ/ースイ」
と「平板アクセント」ですよね。『NHK日本語発音アクセント新辞典』にも、
「平板アクセント」
しか載っていません。
しかしそれだと印象に残らないので、強調するために「頭高アクセント」になっていると。これは、政治家、教師、医者など、
「人前で演説をすることが多い職業の人によく見受けられるアクセント」
で、私は、
「演説アクセント」
と名付けました。
「平成ことば事情2049防犯・判決・支援のアクセント」
で、それについて初めて書いたのは、「2005年1月」でした。
アクセント辞典には「頭高アクセント」が載っていないのに「頭高」で発音されるのを私が見つけた言葉には、
「判決」「審判」「予算」「起動」「解決」「雇用」「国会」「結果」「指導」「教育」「背景」「治療」「防災」「証人」「通信」「メール」「再犯」「風化」「発車」「知将」「完了」「犯罪」「発揮」「採択」「腎臓」「潔白」「調剤」「弁論」「訴訟」「告知」「通過」「製品」
等がありました。
そしてそういったアクセントを使った人は、
政治家、医師、教師、弁護士、経営者(社長)、監督、車掌
といった職業の人たちでした。
(2021、7、8)


