7月8日発売の漫画週刊誌「モーニング」に連載中の「ハコヅメ」(泰三子)のセリフで、
「有給」
という言葉が出て来たのに目が引かれました。これは、
「有休」
なのではないのか?と思ったのです。
正式名称は、
「有給休暇」
であり、それを略す時に、
「複合語の前半だけ」
を使って後半を略すると、
「有給」
になり、
「前半と後半の頭の漢字を取る」
と、
「有休」
になるということです。つまり、
「有給」は、「携帯電話」を略して「携帯」というのと同じ略し方で、
「有休」は、「育児休暇」を略して「育休」というのと同じ略し方です。
漢字ではないけれど「リモートコントロール」を略して、
「リモート」ならば「有給」と同じ
「リモコン」なら「有休」と同じです。
そもそもこの「休暇」は、
「有給休暇」
が大きな「くくり」であって、そこから枝分かれして、
「年次有給休暇」(年休)
「特別有給休暇」(特休)=冠婚葬祭関連(忌引き、結婚休暇、産休、育休など)
「代替有給休暇」(代休)
があると考えられます。
そして「正社員」にとって「休暇」は「有給」なのが当たり前ならば(「有給」ではなく)、「休暇」を強調して、
「有休」
となるのではないでしょうか。
この中の「年休」が、私たち労働者側が「自由に」取る権利がある休暇のように思います。(家の用事・冠婚葬祭で取るのではなく、また休日出勤の代わりに取るのでもないという意味で)
その「年休」が「有給休暇」の代表的なものなので、
「有休」(有給)
と呼ぶことも多いのではないでしょうか?
また、「経営者側」から言うと、「給料を支払って」休ませるかどうかがポイントなので、
「有給か無給か」
がポイントになるので、
「有給」
という表記になり、逆に「労働者側」から言えば、「働く」のは「有給」が当たり前の前提条件で、その「有給」で「休むことができる」ことが主眼になるので、
「有休」
という言葉を使いがちなのではないか、とも思うのですが、どうも企業・職種・雇用形態によって、この「有休」「有給」の表記は違うようでもあります。


