『モダン語の世界へ~流行語で探る近現代』(山室信一、岩波新書:2021、4、20)

2021 . 6 . 7

2021_057

 

 

いやあ、勉強になりました!

岩波書店の「図書」で18回連載していたものをまとめたものだそうだ。

「モダン語」と呼ばれる言葉が流行したのは大正時代だから、もう過去のことだと思っていたが、今も残る言葉も結構あるし、そういった言葉が生まれた背景は“現代”にも通じるのではないか?と、新たな見方に対する目を見開かされた。

私は何より、最初の「モダン」とは何か?について書かれたところに惹かれました。

「モダン焼き」の語源に始まって、読んで行くと「モダン焼き」は、

「モダン=近代的・今風」

ではなくて、

「もりだくさん」

から付いた名前だとか!知らなかった!考えたこともなかったわ。

それで引き込まれた「2つのモダン」問題。

つまり「モダン」は「近代」なのか?「現代」なのか?という問題。

あ、これは私もずっと引っかかっていて答えが出なかったもの。

それを知るために読み進んで行くと、言葉の変化は、当然世の中の変化に伴って生まれて来たものだということがよく分かる。

読み終えて問う、

「モダンとは何か」

 

 

(2021、5、25読了)