6月1日にニュースを見ていたら、女性アナウンサーが、
「超党派の国会議員が」
という原稿の中の、
「超党派の」
のアクセントが、
「チョ/トーハノ」
というように、
「平板アクセント」
で読んでいるのを耳にして、驚きました。これでは、
「○○派」
という派閥の具体的な名前を読むときのようです。昔で言うと、
「田中派(タ/ナカハ)」「福田派(フ/クダハ)」「大平派(オ/オヒラハ)」
「中曽根派(ナ/カソネハ)」
のように(古っ!)全て、
「平板アクセント」
なので、それなら「平板アクセント」でいいでしょう。
でも「超党派」は、「超党」という「派閥」ではありません。
「党派を超えて」
という意味なので、語構成は、
「超・党派」
ですね。
ですから読み方(アクセント)は、
「チョ/ート\ーハノ」
というように、
「中高アクセント」
なのではないでしょうか?それでは、夢の新幹線「ひかり号」の、
「超特急」
も、
「チョ/ートッキュー」
と「平板アクセント」とで読むのでしょうか?「マジンガーZ」の、
「超合金」
も「平板アクセント」で、
「チョ/ーゴーキン」
と読むのでしょうか?あれ?「超合金」は前に書いたな。(2010年に書いていました、「平成ことば事情4006超合金のアクセント」。ちょうど「11年前の5月31日」!)
念のため、『NHK日本語発音アクセント新辞典』を引きましたが、やはり、
「中高アクセント」
の、
「チョ/ート\ーハ」
しか載っていなかったので、ちょっと安心しました。知らない間に、またアクセントが変わっていたのかと思って。
(2021、6、1)


