『マンチェスター・ユナイテッド クロニクル~世界で最も「劇的」なフットボールクラブの130年物語』(ジム・ホワイト著、東本貢司訳、KANZEN:2010、3、2)

2021 . 6 . 16

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11年前に買って、ずーっと積読だった。2800円税別。何と「589ページ」もある!「辞書か!」

というぐらいの厚さ。だって130年の物語だもの!この本では、「2008年まで」のチームの様子が書かれている。ジョージ・ベスト、エリック・カントナ、デイビッド・ベッカムや、ルーニー、クリティア―ノ・ロナウドも出て来る。そしてなぜ「2008年か」というと、この年が、

「ある事件から50年」

というメモリアルな年だったから。(それから11年さらに経ってしまったけど)。

巻頭のカラー写真を見ると、歴代のスターたちが懐かしく思い浮かび、巻末には歴代のユニフォームのイラスト一覧があり、それを眺めるだけでも楽しい。ここに「香川真司」もいたんだな。残念ながら“伝説”にはならなかったが、スゴイことだったんだなと改めて思った。

冒頭、なぜ「2008年まで」かというところで少し触れたのは、「マンチェェスター・ユナイテッドの歴史」を語る上で忘れてはならない出来事、つまり、

「1958年2月6日木曜日」

ベオグラードで行われたヨーロッパチャンピオンズカップの準々決勝・レッドスター戦を終えて帰る際、チームの乗った飛行機が離陸に失敗し、真っ二つに壊れた事故だ。

選手のほとんどが亡くなった。ここから、マンチェスター・ユナイテッドの「伝説」は始まったのだという。

そして、この本の後半の人公は、ファーガソン監督。20数年にわたりこのチームの指揮をって来た男である。

こんな「歴史書」を書く人も書く人だが、翻訳する人も翻訳する人だ。ひと方ならぬ「マンチェスター・ユナイテッド愛」があるのだろう。そんなに「愛」も知識もない私だが、何とか読み通すことができた。この本を買ってから11年がかりで。

1か所、気になったのは169ページ。

「第150回マンチェスター・ダービーを祝うにふさわしい小春日和の2月の日差しが」

という部分。「小春日和」は「秋」に使い、「2月」には使いませんね。

 

 

 

(2021、6、15読了)