「竹」の名前は「真竹」「青竹」「竿竹」というように、
「○○ダケ」
と濁る傾向があります。それに対して「キノコ」の名前は、「椎茸」「松茸」のように、ほとんどが、
「○○タケ」
と濁らない傾向が強い。そんな中で、
「エノキタケ」
だけは、かなり、
「エノキダケ」
と濁る傾向が強いのではないでしょうか?
グーグル検索では(6月9日)、
「エノキタケ」=55万7000件
「エノキダケ」=20万6000件
でした。
辞書を引いて「タケ」か「ダケ」か見てみたら、
【見出しが「ダケ」】=5種類
・「新明解国語辞典・第8版」(2020)
=見出しは「えのきだけ」。語釈の中に「えのきたけ」とも、と。
・「明鏡国語辞典・第3版」(2021)
=見出しは「えのきだけ」。語釈の中に「えのきたけ」も。
・「三省堂国語辞典・第7版」(2014)=見出しは「えのきだけ」。
・「三省堂現代新国語辞典・第6版」(2019)
=見出しは「えのきだけ」。語釈の中に「えのきたけ」も。
・「NHK日本語発音アクセント新辞典」(2016)
=見出しは「えのきだけ」のみ。(旧のアクセント辞典(1998)も)
【見出しが「タケ」のみ】=5種類
・「精選版日本国語大辞典」
=見出しは「えのきたけ」のみ。
・「現代国語例解辞典・第5版」(2016)
=見出しは「えのきたけ」。見出しの下に「えのきだけ」の表記も。
・「新選国語辞典・第9版」(2011)
=見出しは「えのきたけ」のみ。
・「広辞苑・第7版」2018)
=見出しは「えのきたけ」のみ。
・「大辞林・第4版」(2019)
=見出しは「えのきたけ」のみ。
そして、
・「岩波国語辞典・第8版」(2019)=両方「見出し」にない!
でした。
(2021、6、9)


