『分類思考の世界~なぜヒトは万物を「種」に分けるのか』三中信宏、講談社現代新書:2009、9、20)

2021 . 6 . 28

2021_064

 

随分前に買って、「積ん読」・・・というか「本棚のこやし」になっていました。12年ぶりに読み通すことが出来ました。

「分類」という思想はどこから出て来るか・・・・難しかった。

著者はクラシック音楽がお好きなようで、いたる所に具体的な作品の曲名が出て来るので、ちょっと興味深かった。

気になった言葉。

「共時的な多様性と継時的な可変性」(70ページ)

「変化しても『同じもの』とみなす」(72ページ)

「きょうのワタシは昨日のワタシか」(74ページ)

→これに関しては「日本経済新聞」(6月16日付)に「フィナンシャル・タイムズ」米国版エディターのジリアン・テットという女性がこう書いていました。

「我々人間は、文化的環境に応じて常に変化し続ける生き物だ」

と。

「肉体は常に更新されている」と著者は書いているが、それは福岡伸一さんの唱える、

「動的平衡」

と同じだなあと思いました。

また「組織」として「モーニング娘。の時空的同一性」(107~108ぺージ)に関しては、「早稲田大学校歌(都の西北)の3番の歌詞、

「集まり参じて人は変われど 仰ぐは同じき理想の光」

と同じだと感じました。まあ、

「阪神タイガース」

だって、おんなじですけどね、「モーニング娘。」と。メンバー(選手・監督)が代わって(変わって)も「阪神は、阪神」なんだから。

その辺りから後は急に難しくなって、ちょっと読み飛ばしましたが、勉強になりました!

 

 

(2021、6、17読了)