8047「バイラクタル容疑者」

2021 . 5 . 6

8047

 

 

<2018年3月6日に書いて、3年以上、ほったらかしになっていました・・。>

 

兵庫・三田市の女性を監禁・死体遺棄の容疑で逮捕された、

「バイラクタル・エフゲニー・ヴァシリエヴィチ容疑者」

に関して、いくつか質問があります。

(1)フルネームを書く時に「ヴァシリエヴィチ」か?「バシリエビチ」か?

(2)「名字だけ」で書く時には「ヴァシリエヴィチ」(「バシリエビチ」)か?「バイラクタル」か?

(3)この容疑者にナショナリティー(国籍)に関しては「アメリカ人」としているか?「アメリカ国籍」としているか?その理由は?

読売テレビでは、

(1)「ヴァシリエヴィチ」

(2)当初「ヴァシリエヴィチ」としていたが、(2018年)2月26日(月)の「ミヤネ屋」から「バイラクタル」に変更した。

(3)アメリカ国籍

でやっています。

新聞は、2月24日(土)の朝刊での表記は、1回目はフルネームで、「読売・朝日・毎日・日経」は、

「バイラクタル・エフゲニー・バシリエビチ」

「産経」のみ、「ヴ」を使った、

「バイラクタル・エフゲニー・ヴァシリエヴィチ」

でしたが、2回目以降は

(読売)バイラクタル容疑者

(朝日)バイラクタル容疑者

(毎日)バイラクタル容疑者

(産経)同容疑者

(日経)同容疑者

でした。

きょう(2月26日)夕刊では、

(読売)バイラクタル容疑者

(朝日)容疑者

(毎日)バイラクタル容疑者

(産経)同容疑者

(日経)同容疑者

でした。

余談ですが、

「~ビチ(ヴィチ)」「ビッチ(ヴィッチ)」

というのは、

「~の息子」

という意味だと思います。

「父称」

と呼ばれるもので、

「本人の父または男系祖先の名に基づく呼び名」

です。

「『姓がない民族』で『姓のように』使われる」

のだそうです。

じゃあ、「バシリエビチ」「ヴァシリエヴィチ」でも良かったのかな?)

スラブ系の民族(旧・ユーゴスラビアなど)に多いのではないでしょうか。

「ストイコビッチ」「イブラヒモビッチ」

といったサッカー選手の名前が思い浮かびます。でもこれは「名字」として機能してるな。

ロシアでも、

「イワノビッチ」=「イワンの息子」

という感じです。

同様に、アイルランド系の名前「~の息子」という意味に当たるのが、

「マック(Mc)」「ソン(son)」

です。

「マクドナルド」=「ドナルドの息子」

「マッカーサー」=「アーサーの息子」

「ウィルソン」=「ウィルの息子」

「エリクソン」=「エリックの息子」

「ジョンソン」=「ジョンの息子」

といった具合。同じくアイルランド系の「オニール(O'Neil」のような「オ(O'」も同様で、

「オニール」=「ニールの息子」

同じくアイルランド系の「フィッツ」も同様に、

「フイッツジェラルド」=「ジェラルドの息子」

アラブ系では「ビン・ラディン」の、

「ビン」

「イブン・バツータ」の、

 

「イブン」

が「~の息子」なので、

「ビン・ラディン」=「ラディンの息子」

「イブン・バツータ」=「バツータの息子」

のようです。

うーん、いずれも「名字」に当たる扱いだなあ。謎は深まります・・・。

 

~3年経って、

「こどもの日」

に書き終えました。

 

で、その後「バイラクタル被告」はどうなったか?

せっかくなので調べてみました。

「傷害致死」「死体損壊「死体遺棄」の罪に問われた「バイラクタル被告」は、2019年1月22日に神戸地裁で、

「懲役8年(求刑は1懲役13年)」

の判決が出ていました。

 

(2021、5、5)