4月12日の「ミヤネ屋」のテロップをチェックしていたら、
「真綿で首を締める」
という言い回しが出て来ました。この、
「締める」
ですが、「ネクタイ」ならば「締める」ですが、「首を」ならば、
「絞める」
ではないのか?と思って、日本新聞協会の『新聞用語集2007年版』、読売新聞社の『読売スタイルブック2020』、共同通信の『共同通信記者ハンドブック』を引いてみましたが、
「真綿で~」
という場合の「首をしめる」の表記は、載っていませんでした。
手元の辞書を引くと、
・「締める」=「広辞苑」「新明解国語辞典」「精選版日本国語大辞典」「旺文社標準国語辞典」「三省堂国語辞典」「三省堂現代新国語辞典」「現代国語例解辞典」「新選国語辞典」
・「絞める」=「明鏡国語辞典」「大辞林」「大修館 明鏡ことわざ成句使い方辞典」
・「しめる」=「岩波国語辞典」
ということで、
「締める」=8種
「絞める」=3種
「しめる」=1種
で圧倒的に「締める」でした。
放送前は、これほど全部は調べられなかったので、「首」は「絞める」ということで、今回は、
「絞める」
にしました。
でも、疑問はかえって深まりました…真綿で首をしめるように、じわじわと…。
グーグル検索(4月13日)では、
「真綿で首を締める」=54万7000件
「真綿で首を絞める」= 2万2800件
と圧倒的に「締める」でした。
(2021、4、13)


