4月6日の「ミヤネ屋」で、脚本家・橋田壽賀子さん(95歳)の訃報をお伝えしました。
その際にディレクターのKさんから質問を受けました。それは、
「達筆な文字で記された」
という表現は、
「重複表現か?」
というものでした。私の答えは、
「厳密に言えば『重複表現』なので、避けたほうが良いだろう。」
というものです。「達筆」は、
「達筆な人」
のように、
「字が上手」
というのが元々の意味ですが、そこから、
「上手に書かれた文字」=「上手な文字」
も指すようになりました。ですから、
「達筆な文字」
とすると、
「上手な文字で書かれた文字」
となって「文字」が「重複」しまいます。それを避けるなら、
「達筆に(達筆で)記された~」
などとするとよいとアドバイスしました。
(2021、4、6)


