8003「達筆な文字」

2021 . 4 . 6

8003

 

 

4月6日の「ミヤネ屋」で、脚本家・橋田壽賀子さん(95歳)の訃報をお伝えしました。

その際にディレクターのKさんから質問を受けました。それは、

「達筆な文字で記された」

という表現は、

「重複表現か?」

というものでした。私の答えは、

「厳密に言えば『重複表現』なので、避けたほうが良いだろう。」

というものです。「達筆」は、

「達筆な人」

のように、

「字が上手」

というのが元々の意味ですが、そこから、

「上手に書かれた文字」=「上手な文字」

も指すようになりました。ですから、

「達筆な文字」

とすると、

「上手な文字で書かれた文字」

となって「文字」が「重複」しまいます。それを避けるなら、

「達筆に(達筆で)記された~」

などとするとよいとアドバイスしました。

 

(2021、4、6)