吉本新喜劇のコメディアンの「チャーリー浜」さんが亡くなり。78歳でした。
その訃報を「かんさい情報ネットten.」で読むことになった黒木千晶アナウンサーが、切羽詰まった表情でやって来ました。
「道浦さん。これ、どう読めばいいですか?」
と原稿を見せてくれました。そこには、
「1991年には『~じゃあーりませんか』のギャグで第8回流行語大賞を受賞しました。」
とありました。問題は、このギャグ、
「~じゃあーりませんか」
の読み方です。
「黒木は、このギャグ、知らないの?」
「知らないんです。まだ生まれてないし。」
「何年生まれなの?」
「1993年です。Jリーグの発足した年です」
「そうか、この流行語大賞は『1991年』かあ。あ、この年は雲仙普賢岳の噴火があった年だから、ことしちょうど30年前かあ…」
ということで、チャーリー浜さんのように言って聞かせたわけですが、これってアクセント辞典にも載っていないし、知れないと表現をするのが難しいですよね・・・。
「じゃ、あーりませんか」
でもなく、
「じゃあ、あーりませんか」
でもないし、微妙な感じです。強いて言うなら、
「じゃぁ、あーりませんか」
かなあ。
去年、志村けんさんが亡くなった時は、さかんに、
「アイーン」
というギャグが流れましたが、「報道ニュース番組の訃報の原稿」で、こういう「持ちネタのギャグ」を「読む」のは、どう読めばいいか?
「物まね的」
にやるのも違うだろうし、かと言って、
「淡々と抑揚をつけずに読む」
のも、「違う!」と言われそうですし、確かに難しい。しかも、そのギャグを知らない、若い人ならば。
例えば、私も同時代的にはギリギリの「伴 淳三郎さん」の
「アジャパー」
とかは何か読めても、同時代的には全く知らない「高勢実乗さん」の、
「アーノネおっさん」「わしゃかなわんよ」
などは、「読め」と言われたらそのまま「淡々と読む」しかないのかなあ・・・などと、ちょっと悩んでしまいました。
いずれにせよ、一つの時代が、また終わったということで、哀悼の意を表します。合掌。


