新型コロナウイルスの流行の「第４波」が来たと言われています。

特に大阪は、「緊急事態宣言」が解除されてから1か月で、また新規感染者数がものすごく増えて来ています。３月３１日には５９９人、そしてきょう４月1日には６１６人。これは東京よりも多い数字になりました。それを受けて、大阪府の吉村知事は、国に、

「まん延防止等重点措置」

の発出を要請し、週明けの４月５日（月）から宮城県（仙台市）・大阪府（大阪市）・兵庫県（神戸市・西宮市・尼崎市・芦屋市）に、５月５日まで１か月間、適用されることになりました。

これまでもこの「まん延防止等重点措置」に関して報道されることがありましたが、その際には、少し名前が長いので、

「まん防」

と呼ばれていました。このアクセントについて、３月３０日に「ミヤネ屋」のナレーターＮさんから、

「マ＼ンボー」（頭高）か？「マ／ンボー」（平板）か？

と聞かれました。

実はこの略語、私は大嫌いなので使いたくないのですが、出てきたら読まざるを得ないですよね。

聞いていると、

「魚のマンボウ」「どくとるマンボウ（北杜夫さん）」や「音楽のマンボ」、

そして関西人にとっては「間寛平さんのギャク」である「チャッチャマンボー」と同じ「頭高アクセント」で、

「マ＼ンボー」

と言っているのを聞くことが多いですね。しかし「まん延」「防止」共に「平板アクセント」で「マ／ンエン」「ボ／ーシ」なので、

「マ／ンボー」

と「平板アクセント」でも良さそうです。しかし、

「大阪府の吉村知事、倉持仁医師、宮城県の村井知事、立憲民主党の安住国対委員長、橋下徹元大阪府知事、そして「ミヤネ屋」の宮根誠司さん」

も、

「マ＼ンボ－」（頭高）

でした。橋下徹さんは４月1日の「ミヤネ屋」で、

「“まん防”という名前がいけないという人もいるが、名前なんてどうでもいい、中身が大切だ」

と言っていました。中身が大切なのはその通りですが、名前も大切ですよね。

３月３０日の「ミヤネ屋」の放送後に、他局の人がどう発音しているか、アクセントを注意して聞いてみたところ、

ＭＢＳ「４ちゃんＴＶ」の河田アナウンサー、野嶋アナウンサー、

ＡＢＣ「キャスト」上田アナウンサー、津田アナウンサーが全て、

「マ＼ンボー」（頭高）

でした。

４月１日になって、日本テレビから、この「まん延防止等重点措置」の略称である、

「まん防」

という省略語のテロップ等の「表記」をやめて、

“まん延防止”

に表記を統一することになったと連絡がありました。理由は、

「“まん防”という表記は、現状の“コロナ”感染拡大の深刻さを鑑みて、緊張感が薄く感じるため」

です。これは「表記に関して」なので、コメントの中で“まん防”と言ったとしても、訂正するほどのことはありませんが、「感染拡大防止」を呼びかける立場としては、

「“まん延防止”」あるいは正式に「“まん延防止等重点措置”」

という表現を基本にするということです。

この「まん延防止等受点措置」の省略に関して、けさ（４月１日）の「朝刊各紙」は、

（見出し）　　　　　（本文）

【読売】まん延防止措置　　　重点措置

【朝日】まん延防止　　　　　「まん防」

【毎日】まん延防止　　　　　まん延防止措置

【産経】「蔓延防止」　　　　　重点措置

【日経】「まん延防止」　　　　重点措置

で、「まん防」を使っていたのは、

「『朝日新聞』の本文のみ」

でした。

一方、テレビ局のきょうのお昼のニュースで、私が見た中では、

　　　　　　　（テロップ）　　　　　（ナレーション）

【テレビ朝日】“まん防”（サイド）　最初「正式名称」を言ってその後は「まん延防止措置」

「まん延防止措置」（スペースに余裕ある場合）

【ＮＨＫ】　　「まん延防止」　　　　重点措置

でした。

そして４月１日の「夕刊各紙」は

（見出し）　　　　　（本文）

【読売】まん延防止　　　　重点措置

【朝日】まん延防止　　　　「まん防」

【毎日】まん延防止　　　　まん延防止措置

【産経】「蔓延防止」　　　　重点措置

【日経】「まん延防止」　　　重点措置

で、「読売新聞」の「見出し」のみ、朝刊の「まん延防止措置」から「措置」の２文字が外れて「まん延防止」に変わっていました。