7944「補職辞令」

2021 . 3 . 9

7944

 

 

東京オリンピック・パラリンピック大会委員会会長になるため「五輪相」を辞した

「橋本聖子参院議員」

の後任として、

「丸川珠代参院議員」

が、「五輪相」に返り咲きました。その際に、

「補職辞令」

というのが出たという記事を読みました。聞き慣れない言葉です。

『広辞苑』を引くと、

「補職」=官吏に職務の担当を命ずること。またその職。

とありましたが、「国会議員」も「官吏」=「役人」なのかな?

『精選版日本国語大辞典』は、

「補職」=官公吏に任命されている者に、具体的に担当を命ずること。また、その職。

と、少し詳しくなり「官吏」に加え「公吏」も入りました。「国会議員」は、

「公吏」=公務に従事する役人。公人。

に当たるかな

そして『新明解国語辞典』を引いてみたら、

「補職」=任官と同時に職務を担当させること(担当させる職務)。

とありました。そうか、これが一番分かりやすいかも。

普通、「任命」から「着任」までは「準備期間がある」のですが、今回はそれがなく、「任命と同時に着任」

というケース。そういう場合に「補職」と言うようですね。まさに、

「職を補った」

わけですね。『新明解』、すごいな。

 

(2021、3、9)