3月26日の「ミヤネ屋」のテロップをチェックしていたら、大阪府の吉村知事の発言として、
「大阪市内と市街、どちらも感染者数が増えている」
というものが出て来ました。この、
「市街」
は間違いですよね。正しくは、
「大阪市内と市外、どちらも感染者数が増えている」
ですよね。つまり、
「市外」
が正しい。この間違いを見て思いました。
「もしかしたら、携帯電話しか使っていない若い人は、『市外局番』って知らないのではないか?」
と。20代前半の女性ADに聞いたら、
「知りません」
同じく20代の男性ADに聞いたら、
「知ってます」
と言ったのですが、
「じゃあ、大阪の市外局番は何番?東京は?」
と聞いたら、頭をかきながら、
「そこまでは知りません」
と。大阪は「06」、東京は「03」なんて「常識」だと思っているのは、
「何歳以上」
なんでしょうか?「市外局番」は「死語」かな?
そのあと、中堅の女性ディレクターに聞いたら、「市外局番」を知っていました。「大阪」「東京」の市外局番も。「ごめんね」と言いながら年齢を聞いたら、
「37歳です」
と。そこで、
「実は、20代の若い子は『市外局番』を知らないみたいなんだよ」
と言うと、
「・・・・ショックです・・・」
と言っていました。
そのあと「35歳」の男性アナウンサーに、
「『市外局番』って知ってる?」
と聞くと、「なんで、そんな当たり前のことを聞くのか?」という顔をして、
「??知ってますよ」
「じゃあ、大阪は?東京は?」
と聞くと、
「大阪は06、東京は03」
と「当たり前じゃないか」というような顔で答えました。「35歳」は、俺らの仲間だな。
その後「25歳」の女性アナウンサーに聞いたら「市外局番」という言葉は知っていて、
「大阪は06」
というのも知っていましたが、
「東京03」
は答えられませんせんでした。東京の大学出身なのに、です。
説明をしたら、
「確かに子どもの頃は、固定電話は使った覚えがありますが、もうずっと携帯電話ですから、市外局番は意識していませんでした」
と話していました。
この話を、60代の校閲チェックの方に話したら、
「それじゃあ、飲み屋で『ちょっと横浜に行ってきます』とか言っても通じないんですね」
と言うので、これは「市街局番」にひっかけたシャレだなと想像がつき、
「ああ、あれか!」
と昔の記憶がよみがえりました。「横浜の市外局番」は、
「045」
です。そう、「語呂合わせ」で、
「0(オ)4(シッ)5(コ)」
ですね。絶対、若い人には通じへんわあー!!
こうやって「死語」は生まれるんだなあ。


