7970「『バッテリー』のアクセント」

2021 . 3 . 17

7970

 

 

「バッテリー」

という言葉には、大きく分けて2つの意味があります。

*電池

*野球の「ピッチャーとキャッチャー」のコンビ

そして、<電池>と<野球>はアクセントが違います。

<電池>「バ/ッテリー」

<野球>「バ\ッテリー」

ということで、「電池」の「バッテリー」は「バ」が低く「テリー」が高い「平板アクセント」が主流で、野球の「バッテリ-」は「バ」が高い「頭高アクセント」なのですね。

もっとも電池も「2番目のアクセント」では、「野球」と同じ「頭高アクセント」も認めていますが。

このように、外来語に2つ(以上)の意味がある場合は、

「アクセントによって意味の違いを表す」

ことがあります。たとえば、

*「(飲食店の)クラブ」

・「ク\ラブ」(頭高)=東京・銀座や大阪・北新地にある“大人”が科洋高級な飲み屋。

・「ク/ラブ」(平板)=大阪・ミナミなどにある若者が踊りに行く飲食店

のようなものですね。

しかし「頭高」と「平板」では「2種類」の意味しか区別できないので、

「3種類以上の意味」

は、アクセントでは、なかなか区別できないことになります。例えば、

*「ドライバー」

・「ド/ラ\イバー」(中高)=運転者

・「ド/ライバー」(平板)=ゴルフのクラブ、ねじ回し

といった具合ですね。これは文脈で判断するしかないですね。

 

(2021、3、17)