7964「もふもふ考」

2021 . 3 . 14

7964

 

 

2021年3月12日、和歌山・白浜のアドベンチャーワールドで、去年の秋に生まれた、

「パンダの赤ちゃん」

の公開が始まりました。まだ名前はないそうです。公募するとか。

生まれた時は150グラムぐらいだったのが、もう6キロになったんだそうです。

その「読売新聞」のネット記事のタイトルが、

「パンダの赤ちゃん一般公開『もふもふして かわいらしい』」

出ました、

「もふもふ」!!

パンダの赤ちゃん」は「もふもふ」で「かわいらしい」のですね。

ここで、かねて懸案であった、

「もふもふ」

という言葉について考えてみました。つまり、

「なぜ、『もふもふ』なのか?」

です。思うに、

「ふわふわ」

だと、

「密度が足りない感じ」

がするから。

「もぐもぐ」

のように、

「中身が詰まっている感じ」

を「も」に込めているのではないか?

つまり、柔らかい感触が奥のほうまで続いていて、それでいて「毛布」や「羽根布団」のように手応えに包まれた感じがする。これが、

「もふもふ」

なのではないでしょうか?また、

「もぐもぐふわふわ」

を短縮して、「もふもふ」かもしれません。食べないけどね。

たしか『三省堂国語辞典・第7版』は「もふもふ」を載せていたはず。引いてみましょう。

あれ?載っていない。

『新明解国語辞典・第8版』『岩波国語辞典・第8版』も載せていない。

でも『明鏡国語辞典・第3版』には載っていました!。

*「もふもふ」=ふくれていて柔らかいさま(例)「もふもふ(と)した犬」「もふもふなウサギ」

なつほど、「犬」と「ウサギ」か。「パンダの赤ちゃん」もその系統ですね。「ぬいぐるみ」も、いけますね。

 

(2021、3、14)