7914「ミャンマーがミヤンマーに聞こえるわけ」

2021 . 2 . 12

7914

 

先日、クーデターが起きた、

「ミャンマー」

ですが、その情報を伝える、うちのT解説委員長(ほぼ実名)の発音が、

「ミヤンマー」

に聞こえました。つまり「ヤ」を大きく言っているように聞こえるのです。これでは、

「『ミ・ヤ・ン・マ・ー』だと『見ヤンマー』じゃないか」

と思いました。

普通、私が言う時は、もちろん「ャ」は小さく

「ミャン・マー」

「2拍」で言います。「ミ・ヤ・ン・マ・ー」なら「5拍」です。全然リズムが違います。

彼が何回か口にするのを聞いていたら、ちゃんと「ミャンマー」と「小さい『ァ』」に聞こえることもあるので、まあそのときは「たまたまだろう」と思っていました。

そして、きょう(2月12日)、日テレのGアナウンサーがニュースを読んでいるのを聞いていたら、やはり少し、「ヤ」が大きく、

「ミヤンマー」

に近く聞こえました。でも少しだけ、違います。さらに耳を澄ませて聞くと彼女は、

「ミャ・ン・マー」

というように、

「『ン』をしっかり1拍分発音していた」

のです。つまり、

「『ン』(撥音)をはっきり1拍分取ると、その前にある拗音であるべき『ミャ』の『ヤ』が独立して、大きい『ヤ』で1拍分に聞こえてしまうのではないか?」

と思ったのです。それに対して、「ン」を直前の拗音「ミャ」とつなげて、

「ミャン」

と発音すると「1拍分」なので、リズムが変わって来るのですね。

問題は「ミャ」の「ャ」にあったのではなく、「ン」にあったのかあ・・・。

それにしても、昔は「国名」は、

「ビルマ」

で「首都」は、

「ラングーン」

だったのに、

「ビルマ」→「ミャンマー」

になって、

「ラングーン」→「ヤンゴン」

に名称が変わった上に、

「首都は『ネピド-』」

になるなど、世界は動いていますねえ・・・。

 

(2021、2、12)