1月20日の「ミヤネ屋」で「1000床以上」の東京の「6つの病院」の「コロナ対応」を紹介しました。その6つの病院とは、
「東京大学医学部附属病院」
「杏林大学医学部付属病院」
「帝京大学医学部附属病院」
「東京慈恵会医科大学附属病院」
「順天堂大学医学部附属順天堂医院」
「日本大学医学部附属板橋病院」
と、全て「大学の付属病院」でした。
そのときのフリップを放送前にチェックしていて、あることに気付きました。
「杏林大学医学部付属病院」
だけが、
「付属」
で、あとの5つの病院は「こざとへん」の付いた旧字体の、
「附属」
だったのです。一応6つの病院のHPを確認したところ、その通りでした。
そもそも「附」も「付」も、
「常用漢字」
なのですが、「同じ字」なので当然「意味上の使い分けはない」ために、新聞や放送などの「マスコミ」は、簡単なほうの「付」を使い「附」は使わないことになっています。
しかし、「固有名詞」に関しては、その病院や学校側の意向に従うことが(特に放送では)多く、相手が、
「旧字体の『附』を使ってほしい」
と言えば(あるいは、HPで確認して使っていれば)
「『附』を使う」
ことが多いのです。そして歴史のあるところは、伝統のある「附」の表記を使いたがりますし、歴史がなくても歴史があるように見せたい場合も、旧字体の「附」を使いたがるケースが多い。そんな中で「杏林大学」が「付属」を使うのは、珍しいケールではないでしょうかね。
(2021、1、20)


