1月18日の日本テレビ「スッキリ」を見ていたら、司会の加藤浩次さんが、
「患者さん」
という言葉を、
「カ/ンジャサ\ン」
という「中高アクセント」で言っているのが耳に止まりました。普通はこれ、
「カ/ンジャサン」
という「平板アクセント」なのではないでしょうか?
アクセント辞典を引いてみても。「患者(カ/ンジャ)」は載っていても「さん」が付いた「患者さん」は載っていませんでした。ちょっと考えてみました。
もしかしたら、
「お医者様」
という言葉がありますが、これは、
「オ/イシャサ\マ」
というアクセントになりますね。それは「様(サ\マ)」が「頭高アクセント」だから自然とそうなるのです。しかし「さん」は「平板アクセント」で「サ/ン」ですから、
「本来は『サ\ン』とはならない」
はずで、
「お医者さん(オ/イシャサ\ン)」
とは言いませんよね。あれ?言うかな?ここからきたのかな?
それとも、一時期、
「患者様」
という言葉が流行した時期がありました。
医療も「商売」なのだから「患者」は「お客様」である。だから「さん付け」ではなく「様」を付けて呼ぶべきだ、と。この「患者様」は「様」が付いているから、
「カ/ンジャサ\マ」
で良いわけですね。
その「患者様」という言い方の「ブーム」はすでに去ったと思いますが、もしかしたら、その「アクセントパターン」だけは残っていて、「さん」に戻した「患者さん」でも、
「患者様と同じアクセントパターン」
になって、
「カ/ンジャサ\ン」
と呼ぶ傾向が残ったのではないか?
などと考えて、きょう(1月18日)の「ミヤネ屋」の放送に臨んだら、そこに出て来た、大阪の37歳の看護師・豊川篤史さんが、
「カ/ンジャサ\ン」
と言っていたのです。現場では、もしかしたら定着しているのでしょうか?
ただし、この日同じく出演してくださった「日本病院会」の相澤孝夫会長は、
「カ/ンジャサン」
と「平板アクセント」でした。
また、夜9時に放送していたNHKのニュースに出てきた「厚労省の担当者」は「平板アクセント」で、
「カ/ンジャサン」
と言っていました。


