7889「『責任がある』と『責任を取る』」

2021 . 1 . 27

7889

 

新型コロナ関連で、菅首相は連日、国会で陳謝しています。

なるほど、これでは前首相が、

「国会に出たくない」

と思ったのも「むべなるかな」と思いますね。私が首相でも出たくありません・・・・って、そうなった原因は自分たちにあるんですけどね!

さて、その中で質問に立った立憲民主党の辻元清美副代表から、

「自宅療養中に亡くなってしまった人のことについて、どうお考えですか?」

という質問を受けて、菅首相は、

「責任があると、痛感している」

と答えました。そういえば前首相も、何十回、いや何百回も(?)、

「責任は、私にあります」

断言していましたが、彼は、

「一度たりとも、その責任を取ったことはなかった」

ですね。

「責任がある」

という言葉は、

「責任を取る」

こと、つまり、

「行動で示すこと」

によって初めて「その意味が成立する」のです。そしてその、

「責任の取り方」

によって、

「その人が『リーダー』足り得るかどうか?『政治家』足り得るかどうか?」

がわかるのです。これを、

「有言実行」

と言います。ところがここ10年、日本の“リーダー”は、

「有言不実行」

です。それどころか「あくまで実行しない」ために、

「一旦言ったことを、なかったことにする偽装工作や証拠隠滅」

を図ったりしました。もう「何をか、いわんや」という事態です。

まさに、

「鼎(かなえ)の軽重」

が問われているのだと思います。

 

(2021、1、27)