『辞書をつくる~現代の日本語』(見坊豪紀、玉川大学出版部:1976、11、20第1刷・1977、2、5第2刷)

2021 . 1 . 22

2021_009

 

「明解国語辞典」から「三省堂国語辞典」の編纂者として、その生涯に集めた「単語」のカードが「140万枚」!

“鉄人”辞書編纂者・見坊豪紀(けんぼう・ひでとし)が、40年ほど前に出した単行本を、おそらく20年ぐらい前に古本屋さんで買って「読みさし」になっていたものを、ようやく通読した。

学術論文的な硬いものと、読みやすい言葉のエッセイが交ざっている。当然エッセイの方が読みやすい。助数詞の話などは「ああ、やはりそこで悩むよなあ」と思ったり、疑問文で語尾に「どこへ行くんですか?」の「か」を付けない形の、

「どこへ行くんです?」

のような形は、女性の言葉としては「昭和10年代からあった」のか、と納得したり。

大変、これも勉強になる一冊でした。読んでよかった。

 

 

(2021、1、19読了)