「明解国語辞典」から「三省堂国語辞典」の編纂者として、その生涯に集めた「単語」のカードが「140万枚」!
“鉄人”辞書編纂者・見坊豪紀(けんぼう・ひでとし)が、40年ほど前に出した単行本を、おそらく20年ぐらい前に古本屋さんで買って「読みさし」になっていたものを、ようやく通読した。
学術論文的な硬いものと、読みやすい言葉のエッセイが交ざっている。当然エッセイの方が読みやすい。助数詞の話などは「ああ、やはりそこで悩むよなあ」と思ったり、疑問文で語尾に「どこへ行くんですか?」の「か」を付けない形の、
「どこへ行くんです?」
のような形は、女性の言葉としては「昭和10年代からあった」のか、と納得したり。
大変、これも勉強になる一冊でした。読んでよかった。
(2021、1、19読了)


