「す・またん」の校閲担当のS君からメールが来ました。
「今朝のマルチに、マヂカルラブリーがM-1受賞後、
『テレビに「出ずっぱり」』
という記述があって『ん?』と思いました。漢字で書くと、
『出突っ張り』
なのでで、私の感覚では、
『でづっぱり』
なのですが、手元の『読売スタイルブック』や『NHK用字用語』『共同ハンドブック』では『でずっぱり』
一方、『新明解』『日本語大辞典』では、
『でづっぱり』
になっています。こういうのは困りますね。原稿通りの、
『出ずっぱり』
にしましたが、ちょっと悩みました。」
と言うのです。そこでちょっと調べて返事しました。
「『でずっぱり』『でずっぱり』は特に気にしていませんでした。『四つ仮名』問題ですね。
『新聞用語集2007年版』では122ページに『でずっぱり』で載っています。
手元の国語辞典を引いてみました。その結果は以下の通りでした。
(空見出し)(本見出し)
岩波国語 ず → づ
新明解国語辞典(7)ず → づ
三省堂現代新国語 づ → ず
現代国語例解 づ → ず
新潮現代 づ → ず
大辞林(4) づ → ず
明鏡(8) づ → ず
広辞苑(6) づ → ず
精選版日国 づ → ず
三省堂国語 づ → ず
ということで、『でづっぱり』は、私の手元の辞書では『岩波国語辞典』と『新明解国語辞典』(第7版)だけでした。特に私はこだわりがないので『新聞用語集』にならって、
『でずっぱり』
にすると思います。」
という返事でした。
まあ他にも、たとえば、
「地面」、は本来は、
「ぢめん」
ですが、今は、
「じめん」
と書きますし、この手の問題は「旧仮名遣い」から「新仮名遣い」になったことで生じたのでしょうね。慣れるしかないかな。


