WOWOWのスポーツアナウンサーで同期の柄沢晃弘君から、映画『鬼滅の刃』の主題歌でLisaさんが歌っている、
「炎(ほむら)」
のアクセントは、
(B)「ホ\ムラ」(頭高アクセント)?
のどっち?という質問を受けました。柄沢君は当然、
と思っていたら、テレビで、
(B)「ホ\ムラ」(頭高アクセント)
と言っているのを聞いたと。私も柄沢君と同じで、
(A)「ホ/ムラ」(平板アクセント)
だと思っていました。だって(B)「ホ\ムラ」(頭高アクセント)だと、
「日村(ヒ\ムラ)」
みたいじゃないですか!
しかし『NHK日本語発音アクセント新辞典』には、残念ながら「ほむら」のアクセントは載っていませんでした。
ここからは想像ですが、「炎」と書いて、
「ほのお」
と読む場合は、「頭高アクセント」で、
「ホ\ノオ」
ですよね。そして「ホムラ」も「ホノオ」も、
「ホ=火(ヒ)」
ですから、「ホ\ノオ」からの類推で「ホ\ムラ」と言ってしまったのではないか?
あ、そうだ『新明解国語辞典』にはアクセントが載っているぞ。あの国語辞典なら「ほむら」も載っているのではないか?
と引いてみたら、載っていました。数字で表されていますが、
「0」=「平板アクセント」
「1」=「頭高アクセント」
です。「ほむら」は、
「0・1」
つまり「平板アクセント」と「頭高アクセント」の両方載っていたのです。
語の解説を読むと、
*「ほむら」(炎・焔)=【「火群(ホムラ)つまり『ほのお』の意の古語」心の中に燃え立つ恨み・怒り・嫉妬や情熱。(例)彼女の目は憎悪の炎(ほむら)に燃えた
と載っていました。
(2020、12、15)


