7832「たまさか」

2020 . 12 . 11

7832

 

12月11日の日本テレビ「スッキリ」に出ていた、元経産官僚のコメンテーター・石川和男さんが、

「たまさか」

と言っていたのが耳に止まりました。これは、

「たまたま」

の意味ですよね。なんで「たまたま」と言わないんだろうか?

一応、言葉の意味を引いてみよう。『広辞苑』。

「たまさか」(1)思いがけないさま。たまたま。(2)まれであること、めったにないこと。(3)万一。

一方の「たまたま」は。

「たまたま」(1)偶然。ちょうどその折。(2)まれにではあるが、時折。

ほぼ同じですよね。

「たまたま」のほうが「客観的」で、「たまさか」の(1)は、

「期待に反して」

というニュアンスが入るのかな?また「たまさか」(3)の、

「万一」

は、「たまたま」にはない用法のようにも思いますが、その差は「大変微妙」なようにも感じました。「ニュアンス」の問題ですねえ。「たまさか」のほうが「文語的」なのは間違いないですね。

 

(2020、12、11)