12月11日の日本テレビ「スッキリ」に出ていた、元経産官僚のコメンテーター・石川和男さんが、
「たまさか」
と言っていたのが耳に止まりました。これは、
「たまたま」
の意味ですよね。なんで「たまたま」と言わないんだろうか?
一応、言葉の意味を引いてみよう。『広辞苑』。
「たまさか」(1)思いがけないさま。たまたま。(2)まれであること、めったにないこと。(3)万一。
一方の「たまたま」は。
「たまたま」(1)偶然。ちょうどその折。(2)まれにではあるが、時折。
ほぼ同じですよね。
「たまたま」のほうが「客観的」で、「たまさか」の(1)は、
「期待に反して」
というニュアンスが入るのかな?また「たまさか」(3)の、
「万一」
は、「たまたま」にはない用法のようにも思いますが、その差は「大変微妙」なようにも感じました。「ニュアンス」の問題ですねえ。「たまさか」のほうが「文語的」なのは間違いないですね。
(2020、12、11)


