11月9日の「かんさい情報ネットten.」を見ていたら、視聴者の方が届けてくれた、神戸市の動植物園の中にある「池」に映る「紅葉」の写真を紹介していました。
それを見て、中谷しのぶキャスターが、
「湖面に映ってきれいですね」
と言っていましたが、「湖」というほど“大きな水たまり”ではありませんでした。
まあ、普通は、
「池」
と呼ばれる規模でしょう。気象予報士の蓬莱さんが、さりげなく、
「ええ、そうですね、水面(みなも)に映っていますね」
とフォローしていました。
しかしここで私は、別のことを考えました。
「湖」→「湖面(こめん)」
「海」→「海面(かいめん)」
「川」→「川面(かわも・かわづら)」
「水」→「水面(みなも・みのも・すいめん)」
というように「水」に関わる言葉の「水の表面」を指す言葉はあるのに、
「池の表面を指す言葉がない」
ということです。まさか、
「池面(いけめん)」
とは言いませんよね?
「いけづら」「いけのも」
とは言いません。なぜ「池」には「面」がないのか?あ、そうだ。
「沼」
もないですね。
「沼面(ぬまめん・ぬまづら・ぬまも)」
とは言いません。なんでやろ???
トイレに行って考えました。
そうか!この「面」は、「表面」という意味もさることながら、
「『点・線・面』の『面』」
ではないか?すなわち、
「『面(めん)』は、ある程度の面積(=広さ)のあるものに使う」
のではないか?
だから「海」「湖」という「広い水面」を持つものには「海面」「湖面」と「面(めん)」使うが、面積の狭い「池」「沼」には使わないのではないか?
「川」は「長い」けれども「広いとは限らない」(もちろん「海か」と思うほど広い「大河」もありますが)ので、「面(めん)」は使われずに、
「川面(かわづら)」「川面(かわも)」
というように「面(づら)」「面(も=おもて)」になるのではないか?
ということは、
「池面(いけも)」
という言葉はあるのではないか?と思って『精選版日本国語辞典』『広辞苑』を引きましたが載っていませんでした。
なぜ「池面」はないんでしょうかねえ・・・?


