7809「キャッチャーのファールフライ」

2020 . 11 . 26

7809

 

日本シリーズ、たった4戦で終わっちゃいました。巨人ファンの方にとっては、

「たった四敗で夜も眠れず」

で、ホークスが「黒船」に見えたことでしょう。圧倒的な実力差の上に、かたや戦意喪失気味・・・。セ界の崩壊・・・やっぱり「DH制」の有無が大きいのだろうか?漫画の『グラゼニ』は、そう主張していたけど。阪神、日本シリーズ出なくて良かったな。

あ、「出なくて」じゃなくて「出られなくて」か。

 

そんな中でふと思い浮かんだのは、

「野球のバッターの打球の中で、『一番前向きでない打球』は何か?」

ということです。それで一番に思いついたのが、

「キャッチャーのファールフライ」

です。これって、他の「前に飛んだフェアーの打球」だと、

「ヒットか?アウトか?」

「ヒット」を願って「前向き思考」ができますし、たとえ「ファール」でも「フライ」の場合は、

「犠牲フライ」

で、タッチアップからの得点や進塁なども狙えて「前向き」ですが、「キャッチャーのファールフライ」だと、

「アウトか?アウトでない(ファール)か?」

という「二択」で、バッターが願うのは、

「『取るな!』『落とせ!』という『相手のミス』」

ということになり、しかも、たとえそれが「大願成就」しても、

「単なるファール」

で、ストライクカウントが増えて追い込まれるだけ(2ストライクからの場合は『プラマイゼロ』ですが)ですから、

「何も得るところがない」=「前向きではない」

のではないか、と思ったわけです。

まあ、こんなことを考えていること自体が、

「キャッチャーのファールフライみたいなもの」

なのかもしれませんが・・・。

 

(2020、11、26)