フリーアナウンサーのみのもんたさん(76)が「パーキンソン病」であると公表したというニュースを、11月27日の「ミヤネ屋」で取り上げました。
パーキンソン病の症状の一つ、
「震顫(しんせん)」
は、医学用語では、
「振戦」
と書くようです。それだと意味がわかりにくいので、平仮名で「ふるえ」と意味を補い、
「振戦(ふるえ)」
とする傾向があるようです。
「『震え』ではなく『振(ふ)るえ』なので、『平仮名』で『ふるえ』にするのではないか」
と思いました。その他にも、
「線条体」「黒質」
など「脳」の専門用語も難しいです。
そして、
「ドーパミン」
が、ディレクターの発注では、
「ドパミン」
と書かれて出て来ました。え?「ドパミン」?「ドーパミン」じゃないの?
と思って調べてみると、
「両方の表記がある」
ようなのです。私が調べた国語辞典6種類の見出しは、
「『ドーパミン』だけ」
でした。グーグル検索では、
「ドーパミン」=174万0000件
「ドパミン」 = 23万1000件
で圧倒的に「ドーパミン」した。
「ドーパミンか?ドパミンか?」で検索したら、トップに出て来たのは、なんと、
「私が5年前に書いたもの」(平成ことば事情5794ドーパミンか?ドパミンか?)
でした。書いたことを忘れていた・・・。
ちなみに5年前(2015年7月2日)のグーグル検索では、
「ドーパミン」=53万5000件
「ドパミン」 =21万2000件
だったので、「ドパミン」は「1割」しか増えていないけど、「ドーパミン」は「3倍以上」にも伸びていますね。
なお、きょう届いた11月19日に9年ぶりに改訂されたばかりの『新明解国語辞典』(第8版)は見出しは「ドーパミン」だけでしたが、その語釈(意味を書いてあるところ)には、
「ドパミンとも」
と書いてありました。これは前の「第7版」には、なかったものでした。
ということは、昔は「ドーパミン」だったが、最近は「ドパミン」という表記が増えている、ということかもしれませんね。
なお『岩波国語辞典』(第8版)の語釈にも「ドパミンとも」とありましたが、去年秋に出た『大辞林』(第4版)には「ドパミン」の文字はありませんでした。


