少し昔…と言っても半年ぐらい前ですけど、その頃のメモが出て来ました。
もう書いてもいいかな。
4月にニュース放送で、
「(対応が)後手に回る」
の「後手」を
「ウシロデに回る」
と読んだアナウンサーがいました。
「手が後ろに回る」
のは、
「捕まる・逮捕される」
ことですね。正しい読みはもちろん、
「ゴテに回る」
で、意味は、
「対応が遅れること」
ですね。あとで番組の中で訂正していましたが、そのアクセントは、
「ゴ\テ」(頭高アクセント)
でしたから、信じられないことですが、そもそもこの「言い回し」を知らなかったのでしょう…。
実は「後手」には「2種類アクセント」があって、「後手に回る」のアクセントは、
「ゴ/テ」(に回る)=「平板アクセント」
なのです。「頭高アクセント」の「ゴ\テ」は、
「ゴ\テ」(囲碁・将棋の「先手」の反対語の場合)
なので、ちょっと違和感がありました。
「後手後手の対応」
ですね。「ゴ/テゴテ」です。本来ならば、
「先手先手で」
漢字の読み方の練習をしておいてほしいものです。
なお、別の意味で面白かった、
「平成ことば事情6241後手に回った」
もお読みください。
(2020、11、19)


