7797「ご厚誼」

2020 . 11 . 19

7797

 

ことし4月、女優の岡江久美子さんが「新型コロナウイルス」で63歳の若さで亡くなって早7か月・・・・。

その際に他局の男性アナウンサーが、岡江さんの所属事務所からのFAXを読んでいました。その文面の中の、

「生前のご厚誼を」

というところで「ウッ」と詰まり、

「ごあいこ」

と読んでしまいました・・・。「ごあいこ」は、

「ご愛顧」

ですね。全然、漢字も感じも違います。

「厚誼(こうぎ)」=心からの親しいつきあい。手厚い親切。(「広辞苑」より)

そのあとの、

「ご供物(クモツ)」

も自信なさそうに読んでいました・・・。その直前に、

「ご供花(キョーカ)」

があったので、迷ったのかもしれません。

でも、こういう文章って頻繁に出て来ると思うんだけどな。頻繁に出て来ないほうが良いけど、「もしも」の時のためには、読めたほうが良いな、この仕事をしているのなら。というより、普通の一般社会人は読めると思います。

ちょっと待てよ。

まさか、うちのアナウンサーは間違って読んだんじゃなかろうな?

そのニュースを担当したアナウンサー本人に確認したら、

「その部分は、読みませんでした」

そういう「危機回避の方法」も、ありますね。

 

(2020、11、19)