11月18日、他局のお昼のニュースを見ていたら、若い男性アナウンサーが火事のニュースで、
「マンションの一室が焼ける火事があり」
の「一室」を、
「イ/ッシツ\ガ」
と「尾高アクセント」で読んでいましたが、これは「平板アクセント」で、
「イ/ッシツガ」
ではないのかな?と思いました。
一応、念のために手元の『NHK日本語発音アクセント新辞典』を引いてみたら、なんと「一室」には、
「2つのアクセント」
が記されているではありませんか!「品詞」によってアクセントが違うのです!
すなわち、
「名詞」=尾高・平板(例)「一室に集まる」「シングル一室を予約する」
「副詞」=平板(例)「部屋が一室空いている」
というのです。そうだったのか!
だとすると、今回の「マンションの一室が焼ける火事」は、
「尾高アクセント」でも「平板アクセント」でも構わない
ことになりますね。これは気付きませんでした。
同じ単語でも品詞によってアクセントが代わるものには、「時制」を表す言葉の、
「きのう」「おととい」
がありますね。これは、
「名詞」=中高(例)「会社に行ったのは、きのう」「最後に会ったのは、おととい」
※「の」が付くと「平板」で「きのうの会議(キ/ノーノカ\イギ)」となる。
「副詞」=平板(例)「きのう、会社に行った」「おととい、最後に会った」
という使い分けです。
「一室」も、それと似たアクセントの品詞による使い分けが行われるのですね!
勉強になりました!
(2020、11、18)


