11月23日の『読売新聞・朝刊』を見ていたら、「番組ガイド」欄で、うち(読売テレビ)制作で日曜・夜に放送している全国ネットドラマ『極主夫道』に出演している女優の、
「田中道子さん」
を取り上げていました。この方のことは存じ上げませんでしたが、写真を見ると、とてもお美しい方です。記事の内容を読むと、
「2013年夏、ミス・ワールド日本代表に選ばれ」
「モデルとして活躍しつつ」
ああ、やっぱり、なるほどね、と思いました。
そして、ドラマの中での役割について書かれたところを読んで、
「あ、きのう見たあの主婦役の人か!」
と思い当たりました。
しかし、記事の次の文章で引っかかってしまいました。
「それでも、劇中では確かな存在感を示す。持ち前の大きな瞳に恐怖心や疑念の影を浮かべ」
問題は、
「持ち前の大きな瞳」
というところ。「持ち前の~」という場合の「~」には、
「『根性』『明るい性格』など『その人が持つ性質』」
が入るのではないでしょうか?「大きな瞳」は、
「『身体的な特徴』であって『性質』ではない」
ですよね。そこに違和感を覚えたのです。(「大きな心」を持っていたら引っかからなかったかも。)
辞書を引くと、1番目の意味として載っていたのは。
『新明解国語辞典』=生まれつき器量として備わっている性質・気質。(例)持ち前のおとこ気、せんさく好きは彼の持ち前らしい
『明鏡国語辞典』=その人にもともと備わっているもの。うまれつきのもの。(例)持ち前の頑張りを発揮する。
『広辞苑』=生まれつきのもの。固有の性質。持料(もちりょう)。(例)持ち前の明るさ。
『精選版日本国語大辞典』=生まれつきのもの。生まれもった性質。固有のもの。本来のもの。本性。転性。
やはり「性質」ですね。先ほどの文章で言えば「持ち前の」を外して、シンプルに、
「大きな瞳に」
とすればいいですね。


