読売テレビ夕方の「かんさい情報ネットten.」木曜日に、浅越ゴエさんが視聴者のお悩みを解決する人気コーナーがあります。きょう(10月29日)の「お悩み」は、
「アンパンマンの陶器の丼の中に、少し小さいプラスチックの丼がはまってしまって、取れなくなってしまったので、外してほしい」
というもの。この「リード部分」を読んだ若手アナウンサーが、
「アンパンマンの『どん』の中に、プラスチックの『どん』がはまってしまった」
と言っているのを聞いて「え!」と耳を疑いました。
「丼」
という漢字は、たしかに、
「どん」
とも読みますが、もともとは、
「どんぶり」
です。
しかし「牛丼」のおかげで「〇〇丼」という「丼物」が、全部、
「〇〇どん」
と読まれるようになったために、10年前の常用漢字の改定の際に、もともとは「どんぶり」しかない読みに「どん」が付け加えられたものです。しかし、
「どん」
と読むのは「○○丼」という、
「料理の名前」
のときであって、
「容器である『丼』」
は、もちろん、
「どんぶり」
としか読まないのは当たり前、「常識」ですが、若者にとっては「常識ではない」のでしょうか?
結構これはショックでした・・・。
もっとショックだったのは、「容器の丼」を「どん」と読んだアナウンサーと、それ以外の若手アナウンサーに、
「丼物」
を読ませたら、みんな、
「どんもの」
と読んだのです!これは、
「どんぶりもの」
だろうが!あ・・・思い出した。前にこれについて書いたな。検索したら、
平成ことば事情5543「どんもの」(2014年)
平成ことば事情6035「どんもの 2」(2016年)
で書いていました。
そもそも「丼」という漢字は、日本で発明された「国字」です。
「井戸」に石を投げ入れたら、
「どんぶりー」
と音がしたところになぞらえて「どんぶり」と「この漢字」ができたと言われています。
「どんぐりコロコロ、どんぶりこ」
の「どんぶり」。これは「擬音語」ですね。
そして宝塚歌劇団の1914年の最初の公演と言われている「桃太郎のお話」のタイトルが、海を漕いでいく音から、
「ドンブラコ」
だったと記憶しています。これですね。「擬音語」に由来するのですね。
「牛丼」の容器は、正式には、
「丼鉢(どんぶりばち」
底が深いのでその名があるのでしょう。
「丼鉢(どんぶりばち」を略して「丼(どんぶり)」
と言うのですが、さらに略して「どん」というのは略しすぎですね。
こういった由来を知っているのだろうか?知らんのだろうなあ・・・。
そうそう、子どもの頃に歌った、
「♪おーやーこーどんぶりー」
という歌も「おやこどん」ではなく、
「おやこどんぶり」
でした。


