9月29日の「ミヤネ屋」の「250ニュース」で、コンビニ強盗の人着(にんちゃく=人相・着衣)について、
「身長175センチの小太りで」
という表現が出て来て、違和感がありました。
身長が「175センチ」もあれば、「小太り」とは言えないのではないでしょうか?
とりあえず辞書で「小太り」を引きましょう。
「ややふとっていること」(広辞苑)
「少し太っていること」(明鏡国語辞典)
「ちょっと太っていること(様子)」(新明解国語辞典)
「(「こ」は接頭語)少し太っていること。ややこえていること。またそのさま。(精選版日本国語大辞典)
「ちょっと太っていること。太り気味のこと。また、そのさま。」(デジタル大辞泉)
「ちょっとふとっていること」(岩波国語辞典)
「すこしふとっていること」(三省堂現代新国語辞典)
「ややふとっていること」(新選国語辞典)
「少しふとっていること。また、そのさま」(現代国語例解辞典)
「少しふとっていること」(新潮現代国語辞典)
「やや太っている・こと(さま)」(大辞林)
「三省堂国語辞典」「旺文社標準国語辞典」には「こぶとり(小太り)」は「見出し語」として載っていませんでした。
それにしても、見事にどの辞書も「ほぼ同じ」ですね。「身長」に関して記しているものはありませんでした。表しにくいのでしょうか?
よし、それなら私が!
*「こぶとり(小太り)」=平均身長より5%前後、背が低いにもかかわらず、標準体重を20%前後上回っている人。
これ、どうでしょうか?
「標準体重」
の計算方法は、
「身長(m)×身長(m)×22」
だそうです。成人男性の平均身長を「170センチ」とした場合、「平均身長より5%前後背が低い」の数値は、
「160~165センチ」
そうすると「標準体重」は、
「160センチ=56、3キロ」「165センチ=59、9キロ」
となり、これを「20%前後上回る」と、
「160センチ・68キロ」「165センチ・72キロ」
ということになります。うーん、ちょっと違うかもしれない。
「小太り」と言う場合に、「体重」は別として、「身長」には制限が必要だと思うけどなあ。もし、
「身長188センチで小太り」
とかなると、明らかにおかしいと思います、私は。
(追記)
す、すみません!『三省堂国語辞典』に「こぶとり」は載っていました!
「すこし ふとっていること」
私の見落としです。申し訳ありませんでした。
(2020、10、5)