将棋の、
「対戦場」
の「場」の読み方は、
「ば」か?「じょう」か?
と「ミヤネ屋」のナレーターMさんから質問を受けました。
「うーん、『ば』と言うと、具体的だけど『狭い感じ』ですね。それ対して『じょう』のほうが『広く』て正式な・オフィシャルな感じがしますね。『稽古場』『運動場』などの場合、『稽古場』は両方ありそう。『運動場』は普通は『じょう』でしょう。この場合『対戦場』は『じょう』がいいのではないでしょうか?」
と答えました。
その後、夏目漱石の『坊っちゃん』(岩波文庫)を読んでいたら、114ページに、
「祝勝会で学校は御休みだ。練兵場(れんぺいば)で式があるというので、狸は生徒を引率して参列しなくてはならない。」
という一文があり、ここでは
「練兵場(れんぺいば)」
と「場」に「ば」とルビが振ってありました。普通は「じょう」だと思いますが、当時は「ば」だったのかもしれません。「祝勝会」というのは、
「日露戦争」
の祝勝会ですから、
「1905年(明治38年)」
のことでしょう。
(2020、9、7)


